2013年02月25日

オシツケマダムに会いましたw

うわさの「お直しおばさん」にはまだ遭遇したことがないのですが(笑)
 (着物で出歩いていたら、街中で突然着物や帯をつかまれて
 人目もはばからず勝手にあんなところやこんなところに手を入れられて
 着付けを直して、そして誇らしげに去ってゆくとのこと ^^;)

先日、オシツケマダムに遭遇しました。
お直しおばさんの亜種的な位置の方かなーと命名させていただくこととしますw

実は、以前一度このタイプの方に遭遇したことがあるのです。
その時はなんだかビックリしているうちに、友達の一喝によって事態が終結したのですが ^^
今回はわたしも結構楽しめたこともあり、覚書までに ^^



この日は、友達のお母様にいただいたアンティークの着物に
手作りした柄足袋をはいていました。
オシツケマダムに会いましたw
寒いので細めのファーを襟元に。

全身はこんな感じです。
オシツケマダムに会いましたw


友達とお買い物に行く予定で、駅のホームで電車待ちしつつ
一枚目のアングルの写真を撮ろうとしていたら、
左手からひょこひょこ動く人影の接近を感じました。
横目でちらっと見てみると、ダウンジャケットに
お顔の半分をまぁるい濃い色のサングラスをかけたマダム。

マダムは近づいて一言
「ちょっと、失礼だけど、あなた、何?。いい着物になんて変な足袋はいてるの」

おおーーw
久しぶりの緊張感。

「そうですかー? ^^」と、とぼけてみると
「そうよ。何なの。もしかしてあなた、変な踊りしてるんじゃないでしょうね?」
「変な踊りって、なんですか。。?踊り、おどり、舞踊ですか?」
「ちっがうわよ。変な着物着て踊るやつよ。変な足袋はいて。やめなさい。」
「あぁ!もしかして、ダンスとかのことですか?」
「そうよ。やってるんでしょう。」
「いえいえ。何もやってないですよ~」
「じゃぁ、何なのよ。あなたは何をやってるのよ。」
「えぇ~。。。とくに、何もしてません ^^;」
「とにかくおかしいでしょ。白足袋にしなさい。」
「はい。次回はそうしますね。」
と、ここで終わるかと思うと、まだ続きました。

「この着物おばあちゃんにもらったんでしょう」
「いえ。これは、友達のおかあさんにもらったんですよー」
「へーそうなの。いい着物だから、おばあちゃんか誰かにもらったと思ったのよ」
「いい着物なんですか~?」と、触らせてみると
「そうね。。。すりすり。。。。(無言)」

そして、1歩引いて、あらためて私を頭の先からつま先まで見回して
(サングラスの色が濃いので視線は全く分からないのですがw 動きでw)
「この襟巻きはなに?これもおばあちゃんにもらったんでしょう?」
「(あれ、さっきの話、結局おばあちゃんにもらったことになってるなーw)
 いいえーこれは、友達にもらったんです。あぁ、でも友達のおばあちゃんのです。」
「そうでしょー。でもこれは洋服用なのよ。着物にはおかしいでしょー」
「そうですかねー ^^;」
「そうなのよ」
「(あぁ。。。。襟巻きしてなかったら、紅型半衿のこと絶対つっこまれてたなーw)
 はぁーー。そうですかーー」
まだ、わたしを放してくれなさそうだったので、
マダムのバックボーンが知りたくなって質問してみることにしました。

「ところで、よくお着物着られてるんですか?」
「。。。!!!!着るなんて、あなたそんな。。。まったく。。。!」
「えぇ。何ですか~ ^^」
「お茶やってるの!お茶。40年よ」
「40年ですかー。ステキですね。先生をされてらっしゃるのですか?」
「あなたねー先生するっていうのも、タダじゃないのよ。
 場所もいるし、お金もか・か・る・の・よ。」
「そうでしょうね~。お名前頂戴するだけでも大変そうですものねー」
「今でも先生のところに行ってるの。わたしはそうなの」
「そうなんですかー。」
「そんな足袋はかないわよ。履きたきゃ部屋で履きなさい。」

ここで電車が来て、電車の音が大きくなると
マダムの声も大きくなりw
「とにかく、そんな足袋やめなさいね!いい!?」
と、念を押されました。


やーーー。
パワフルですねー。
オシツケられましたねー。

今度また会ったら、お名刺頂戴しなさいと旦那に言われましたw

これがはじめて着物を着てお出かけした若い子じゃなくてよかったーと思うけれど
こんな曖昧な態度とってたら、このマダムまた次回も切り込んでいきますよねー。
みなさん、ごめんΣ(´д`*)

後々考えると、マダムの言う「いい着物」とは、「絹の着物」だったのですかねー。
私にとってこの着物はめちゃめちゃかわいいアンティークの頂き物で
「私にとって、とってもいい着物」なのですが ^^
あw だから、ダメなのかな?混乱w



でも、着物を着ていて出会う事件は
うれしいことの方が沢山で、電車の中での出来事で思い出すのは ^^

主人と二人で、ぎゅうぎゅう電車で着物で移動中に
「あの、ちょっと、いいかしら?^^」と
申し訳なさそうに話しかけてきてくださったマダム。

「お二人がとっても着物を楽しんでらっしゃるのを拝見してね
 いいなーと思って。」と。
お話をうかがうと、お母様の着物の整理を今されていて
私たちみたいな着物を楽しんでいる人たちは、どうやって着物を
入手されているのかしらと、思われたそうで
捨てるのも忍びないし、どうしたらいいかしら?とのことで
その時は
「インターネットされますか?もしよかったら福服さんで検索してみてください」
とご案内してみました。
マダムはその場でメモをされて、ありがとうと言って下さいました。
それだけで、ほこほこの一日でした。


また、世田谷ボロ市の帰りに電車の中で話しかけてくださったマダムが
もう着なくなって、だいぶ捨ててしまって残り物だけど。。。と
お着物を後日私の家まで届けてくださったこともありました

主人と二人で着物でお出かけした日に
橋の上でであったおばあちゃまに
2枚貝の根付を頂いたこと
もありましたし

道端で自転車に乗ってすーっと近づいてきたおじ様が
きゅきゅーっとブレーキを踏んで立ち止まり
私たち二人に向かって
「粋だねぇ!!」と
満面の笑みで一言。
「あざーっす!!」と思わず声が出ましたw





今回は楽しめたぜー!!
なんて、思っていましたが
その後のお出かけに着物を着るのに少しおびえている自分に気づきました。
今までミカタだと思っていた世代の方々とすれ違うのが怖いというか。
まだまだですね。私。
目立つのがいやなら、洋服着ればいいのでしょうけれど着物好きなのですものーー。
いろいろ覚悟と強さが必要というのも。。。うーーん。。。

それでも、着物でがんがんお出かけしているんですけどね ^^
これからも、楽しんでゆくぞーー。




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この記事へのコメント
こんにちは★
記事を読んでて「あるある~!!」と思っちゃいましたよ~
私もオシツケマダムに出会ったことありますよ。
私はピアスをしていたら言われましたよ。
その方も「お茶ではね~。。。」なんて言ってましたが、私は若菜センセのようには心が広く無いので「TPOによって変えてますので!!」って一刀両断してしまいました(苦笑)
褒めてくださる方や好意的に「おもしろい着方してるわね」と言われる分には「ありがとうございます」の気持ちでお話できるんですがね。。。
あと、若菜センセの教室で染めた半襟はすっごく評判がいいです!!
先日の猫の日(2/22)に入籍したのですが、そのときもその半襟をしていきましたよ!!褒められ半襟です☆
Posted by 猫好きむらた at 2013年02月25日 14:09
前のコメントを書かれた猫好きむらたさん!!
猫の日にご入籍だなんて、素敵♪ おめでとうございます(*^▽^)/★*☆♪

脱線しました さて、本題に戻りましょう

まだまだコーディネートのチャレンジ精神が足りないのか、私は今のところ、その経験はありません
御手洗いの鏡を見ながら着崩れを直してたら、「余計なお世話してごめんね」と言いながら、そっと手伝ってくださった素敵なお婆様がいらして、嬉しくて泣きそうになった事がありましたね♪
私の場合、手作りの着物や帯が多いので、きっと皆、大目に見てくれているのでしょう 10才以上年上の趣味仲間さん達に暖かく見守られて、 幸せな着物生活かもしれませんね
Posted by *nawo at 2013年02月25日 18:38
読みながら、腹が立つやら悲しいやら。

私がもし同じように絡まれたら…
若菜ちゃんみたいに穏やかな対応出来なそうだなぁ(汗)
いかにも「不審者にからまれてます、私」みたいな目で相手見ちゃうか、
用事があるふりして無視して立ち去るか。

洋服だってみんな好きに着てるんだから、和服にだって「これが正しい!」なんてものはないと思う。
大正時代の美人画とか見ても、足元柄足袋だったりするよね!!
私はむしろ柄足袋とかと組み合わせてる人見ると「おぉ!きっと普段使いで着物着てるんだなぁ♪素敵!!」と思うけどなぁ(-_-)
ということで、次回何か企画があったら是非伺いますので!!
組み合わせご教授くださいませ♪
Posted by カバ at 2013年02月26日 10:57
こんにちは~^^

ブログ読んでてドキドキ

こちらではお直しおばさんもオシツケマダムにも
遭遇したことはないのですが
なんでキモノなの?って
めずらしがられることはあります。

さすが・・・若菜さん

すばらしい対応です。

きっとそのマダムは着物はこうあるべき!で
やってこられた方なんだと思います。
お茶をされていらっしゃるのならなおのこと
(決まりごとが多いからね~)
そういう目線だったのかもしれませんね^^

まあ・・・
声を掛けてもらえるだけでも
ラッキーです。
キモノ小噺が増えて良かったね~
Posted by みらい at 2013年02月26日 10:58
>猫好きむらたさん
こんにちはー ^^

猫の日(2/22)にご入籍されたのですかー!!
おめでとうございます ^^
にゃんにゃんな感じがすてきすぎるぅぅぅ~
本当におめでとうございます。
そんなステキな日に紅型半襟してくださったんですね。うれしぃぃー

あるあるでしたか~w
ピアス、わたしもよくしてるので言われちゃいますね ^^
一刀両断する勇気がないので
のらりくらりの私なのです ^^;

そうですよね。
好意的かどうか、そこが大事ですよね。
ホントは、いろんなお着物好きな方と
なかよくしたいのにーと思います。




>*nawoさん
猫好きと着物好きはやっぱりリンクしますね ^^
ダブルで好きなものがかぶるみなさんとお話できてうれしいなぁー♪

はふ~ん(*´∀`*)
そのお手洗いのお婆様のように
困っているときに手を貸してくださる空気感とっても素敵ですね。
そういうステキな出会いを重ねていきたいですよね。
お婆様のような方ばかりだったら、
もっと着物を着て歩きやすいのに~♪
むしろ、着付けのコツを教わりたいです。

*nawoさんの手作りのお着物や帯
とってもステキです。
コンサートコーデなんてまるっと頂戴したいくらいです(*ノωノ)
また、ステキな着こなし拝見できるの楽しみです~。




>カバさん
「不審者にからまれてます、私」みたいな目ww
そのスキル私もほしいです~!
でも、わたし、けっこうにやにやしちゃっていたかもです ^^
言い回しがもう、ドラマみたいなんですものw

大正時代の美人画、柄足袋だったりするのですかー!
勉強になりますー!
今度、じっくり見てみたいと思います。

「友達とお買い物にいく」というシチュエーションに着物があるという
存在はまだまだ、お茶などでお着物を着る方たちのところにさえ
届いていないのかもですね。
はやく、自由が浸透しますように ^^

企画にご参加ぜひぜひ!
楽しみにお待ちしていますーー!




>みらいさん
どきどきさせてしまってごめんなさいΣ(´д`*)

沖縄でも、骨董市的なものや
アンティークの着物やさんもあるって
こっちに来てから知ったので、沖縄に帰ったら
いろいろ行ってみたい~とうずうずしていますが
そこでこういうドキドキすることはなさそうで、よかったです~ ^^

わたしも、初対面の人にはよく
なんでキモノなの?って
めずらしがられること、あります ^^
今では、仲良くなった友達には逆に
「何で今日、洋服?」と驚かれるのもまた楽しいです♪

ほんとですね♪
「キモノ小噺が増えて良かった」(*´∀`*)
すらすらお話できるようにこなれたいですw
Posted by わかな at 2013年02月26日 22:48
いつも楽しみに読んでます^_^
あと、本でも拝見しましたよ!

うわー、おばちゃんも押し付けがスゴイけど、タクシーの方はタクシー会社にクレームしたくなる仕打ちですね…

幾つになってもアンティークをかわいく着たいというマダムもいるのに他人のファッションまで自分のルールで介入するのは本当に鬱陶しいです。
めげずに好きなものは好き、の精神を貫きましょうね‼
わかなさん、とってもステキですもん!
Posted by Nora at 2013年03月02日 22:46
>Nora さん
なんとーー!
ありがとうございます (*´∀`*)

今回は、あまりのインパクトに
いろんなことフラッシュバックしちゃいました ^^;

いくつになってもアンティークをかわいく♪
ステキですね~
わたしも、そうなりたいです。

そうですね。
めげずに、これからも楽しんでいきたいと思います。
エールいただけて、とってもうれしいです ^^
Posted by わかな at 2013年03月03日 06:30